残すところもあと数日となりました、平昌オリンピック。
メダル獲得数も歴代の冬季オリンピックの数を更新したということで、参加された選手の皆さんの素晴らしいパフォーマンスに敬意を表します。
放映権の関係などで、隣国で開催されている割には競技が深夜に及んでいてイマ一つお得感が感じられないのが残念ですし、それに合わせなければならない選手の方々も苦労されていることと思います。
苦労といえば競技を伝えてくれている各放送局のアナウンサーたちも極寒の中苦労されているようです。
会場は寒いを通り越して「痛い」
スキージャンプ女子の高梨沙羅選手が銅メダルを獲得した12日。
ジャンプ台のある平昌の会場の気温はマイナス13℃まで冷え込み、韓国語で「カルバム(刀の風)」と称される、まさに身を切るような冷たい風が容赦なく吹きつけ、マイナス20℃を超える日もある地です。
そんな極寒の会場で、吹きさらしのスタンドにはTBSの上村彩子アナの姿がありました。
高梨選手の兄はTBSに入社しており上村アナとTBS同期なので親族独占取材が実現していました。
妹の競技を見守る兄の表情を上村アナが撮影していたのですが、現場の寒さは尋常でなく手袋を少し外すだけで寒さを通り越して痛いと感じるほど。
ただでさえ欧米向けの中継のため、競技開始時間が遅いうえに強風のため何度も中断になり、競技が終了したのは午前0時過ぎ、さらにメディア村のある江陵までの移動は車で30~40分かかるので結構な深夜労働となっている模様。
デモ隊に遭遇!
今回のオリンピックでは朝鮮半島合同ということを掲げ、アイスホッケー女子では北朝鮮との合同チームで参加。
さらに応援のための北朝鮮の応援団が平昌入りしました。
フジの三田友梨佳アナは、オリンピック開幕前の2月6日、北朝鮮のオリンピック参加に反対するデモ隊と警察の衝突に巻き込まれた。
本人曰く、「息が出来なかった」と振り返る体験は、屋外取材以上に凍える体験だったのではないかと思います。
食中毒の恐怖!
女子アナたちが取材以外の時間を過ごすメディア村の環境も決して恵まれたものではないようです。
メディア村はの宿泊施設の建物はオリンピック閉幕後に分譲マンションになる予定ですが、現在は部屋のキッチンの水道もガスも使用できない状態なので、自炊が出来ないため必然的に食堂を使わざるを得ないのですが、メディア村の調理師からノロウィルス感染者が出たと報じられ不安が募っています。
しかも、食堂の料理の味がイマイチな上に料金が高いらしく、食パン2枚にスクランブルエッグ、ベーコンが紙皿に盛られ、ペットボトルのジュースがついて1万1399ウォン(約1200円)。
会場取材とスタジオ中継の為、山岳エリアにある平昌と江陵を何回も往復しなければならず、各局の女子アナたちは寝る間を削る生活をしています。
2泊3日で弾丸取材
時差の無い韓国開催は視聴者にとっては都合がいいが、近すぎるゆえの弊害もあるようで・・・。
ただでさえ多忙な日テレ・水卜麻美アナは、開会式が行われた9日金曜日の朝9時、レギュラー出演する『スッキリ』を”早退”して平昌に出発。
週末は現地取材に奔走し、月曜日には日テレのスタジオに戻っていつもの通りレギュラー番組に出演する2泊3日の弾丸ツアーをこなしました。
テレビ局としては、平昌はリオやソチに比べて治安が良く移動距離も短いので局としては沖縄に行かせるような感覚で女子アナを派遣しやすい。
水卜アナは開会式のレポートの他に現地の寒さや地元グルメの食レポをこなしました。
さいごに
オリンピックは女子アナにとっても4年に一度の花形取材ではありますが、今回の平昌オリンピックは中々つらいもののようです。
現場での熱気や状況を伝えてくれるのがアナウンサーです。
オリンピック期間もあとわずかですので頑張ってその熱気を伝えてもらいたいです。