小学生の夏休みの自由研究の課題の手助けになればと考えてシリーズとして太陽系の惑星について難しくない形でお届けしていきたいと思います。
太陽系の惑星について(8)海王星
シリーズの第八回目にお届けする惑星は、太陽系の8番目の惑星、海王星です。
英語ではNeptune(ネプチューン)といい、ローマ神話の海の神にちなんでいます。
その青い色から名づけられました。
海王星の構造
海王星の構造についてみてみましょう。
まず太陽系での海王星の位置ですが太陽系8番目の惑星です。
太陽からの距離は45.044億キロメートル。
中心には核(岩、氷)がありその周りをアンモニアと水とメタンの混合した氷が覆い、水素、ヘリウム、メタンという層になっています。
天王星と同じ構造です。
大きさは地球の4倍。重さは17倍です。
海王星の姿
海王星には硬い地面が無く、厚い雲の上を表面と呼んでいます。
色が天王星と同じく青っぽいのは大気の中のメタンのためです。
天王星にくらべると雲にむらがあり、うすいながらも、縞模様や渦が見えます。
内部も天王星に似ていて岩石の核を氷の層と液体水素の層が取り巻いています。
しかし、液体水素の層は天王星よりうすいと考えられています。
海王星の環
海王星の環は、天王星の環と同じ方法で発見されました。
土星の環のようにすき間があり、4つに分かれています。
どの部分も薄く、向こう側に星が透けて見えています。
環の細く明るい部分にも、むらがあります。
大暗斑
ボイジャー2号がおとずれた時にみえた渦で、直径1万Km以上ありました。
その後ハッブル宇宙望遠鏡の観測で大暗斑は消え、別の場所に似た渦が現れたこともわかりました。
暗い小さな渦はほかにもあり、低い雲がみえているあなだと考えれれています。
白く見えるのは、高いところに現れた雲です。
季節変化によって雲や渦がはげしく変化しているのかもしれません。
海王星の公転、自転
海王星は太陽の周りを165年かけて一周します。
自転周期は0.67日(16時間)です。
太陽系のはるか彼方に存在しているためでしょうが、人間の一生の間には海王星は太陽の周りを1周できないという気の遠くなる期間です。
海王星の衛星
海王星には14個以上の衛星があります。
そのなかでもトリトンはとくに大きく地球の月よりちょっと小さい程度です。
窒素の大気があり、地球の10万分の1の気圧で、気温はおよそー230℃です。
すじ状の模様があり、氷が盛り上がったものだと考えられています。
海王星をおとずれた探査機はボイジャー2号だけです。
地球を出発してから12年後の1989年に到着しました。
トリトンの公転方向は、海王星の自転方向とは逆です。
このような衛星を逆行衛星といいます。
まとめ
海王星は、天王星の動きが予想からずれていることから、その存在がわかりました。
名前はその青い色から付けられたということです。
衛星の名前、トリトンはローマ神話のネプチューンの息子といわれています。