小学生の夏休みの自由研究の課題の手助けになればと考えてシリーズとして太陽系の惑星について難しくない形でお届けしていきたいと思います。
太陽系の惑星について(5)木星
シリーズの第五回目にお届けする惑星は、太陽系の惑星の中で一番大きい木星です。
木星の名の由来は宇宙をつくるとかんがえられた5つのものの一つ、「木」からなずけられたということです。
英語ではJupiter(ジュピター)といい、ローマ神話の最高神にちなんでいます。
木星の構造
木星の構造についてみてみましょう。まず太陽系での木星の位置ですが太陽系5番目の惑星です。太陽からの距離は7.783億キロメートル。
中心には核(岩)がありその周りを氷が覆い、金属水素、液体水素という層になっています。
大きさは地球の11倍。
重さは318倍ほどとなっています。
木星の姿
木星は、ほとんど水素とヘリウムから出来たガス惑星です。
木星には中心近くまで硬い地面がありません。
厚い雲の一番上を表面とと呼びそこには縞(しま)や渦が見えています。
黄色や茶色に似た木星の色は、大気中の炭素やリンを含んだ物質の色です。
内部は良く分かっていないのですが、雲の底より内側では、水素がおしつぶされて、液体や金属状になっていると考えられています。
木星の縞(しま)模様
木星の縞(しま)は、緯度によって異なる色をしています。
見えている雲の高さが違うので、温度や気圧がちがいそこのある物質がことなっているためだと考えられています。
また、縞(しま)ごとに自転速度がことなります。
そのため縞(しま)の境目にたくさんの渦がみられます。
大赤斑(だいせきはん)
木の節のように見える模様が、大赤斑(だいせきはん)です。
350年ほど前に発見されてからずっとみえていますが、色や目立ち具合は年によって変わります。
最近は目立たなくなっています。
大赤斑(だいせきはん)は大気の渦ですが、周囲の雲より盛り上がっていて温度は低めです。
何億年もつづくのか、一時的なのか、なぜできたのかなどは、今でもよくわかっていません。
白斑(はくはん)
木星の表面で見られる、大赤斑(だいせきはん)よりもずっと小型の白い渦を白斑(はくはん)といいます。
形は様々ですが、どれも大気の渦です。
ほとんどの白斑(はくはん)は、長続きぜずに消えてしまいます。
最も長続きした白斑(はくはん)は1939年に発見された3つの白斑(はくはん)です。
いまではこの内の1つしか残っていません。
木星の公転、自転
地球の公転周期は約365日ですが、木星は12年です。
自転周期は0.41日(10時間)とかなり高速で自転しています。
木星の表面は雲で,縞模様ごとに速さが少しづつ違います。
自転が速いため赤道部分がふくらんでいて木星全体はまんじゅう型につぶれています。
自転の遠心力が強く働いているためです。
木星の衛星
木星は複数の衛星を持っていることは有名です。
特に大きな4つは月や水星ほどの大きさでまとめてガリレオ衛星と呼ばれます。
・イオ ・・・・岩石で出来た衛星で10個近い活火山がみつかっています。
・エウロパ・・・・岩石で出来た衛星で、表面は氷で覆われています網目状のひび割れが表面を覆いつくしています。
これは表面の氷が動いているためだと考えられています。
・ガニメデ・・・・内部の溶岩を厚い氷が覆ています。表面の黒っぽい部分はクレーターが多く古い地形です。
複雑なすじ模様が沢山あります。
・カリスト・・・・氷と溶岩でできた衛星で、表面は凍っています。
クレーターが沢山みられます。
まとめ
太陽系の中で一番大きな惑星である木星。
それでも太陽と比べるとその大きさは、1000分の一ということ。
太陽になり損ねた星ともいわれています。
もし太陽のような恒星になていたら我々人類は誕生したのだろうかなどと考えてしまいます。