小学生の夏休みの自由研究の課題の手助けになればと考えてシリーズとして太陽系の惑星について難しくない形でお届けしていきたいと思います。
太陽系の惑星について(4)水星
シリーズの第四回目にお届けする惑星は、太陽に一番近い惑星、水星です。
地球からは太陽に近い方向にしか見えないうえに数ヶ月で見える向きが大きく変わるので実際に見るのは難しい惑星です。
望遠鏡や探査機で調べられた水星の様子について見てみましょう。
水星の構造
水星の構造についてみてみましょう。
まず太陽系での水星の位置ですが太陽系1番目の惑星です。
太陽からの距離は0.579億キロメートル水星の中心には核(鉄、ニッケル合金)がありその周りをマントルがあるという構造です。
大きさは地球の3分の1。
重さは18分の1ほどとなっています。
水星の姿
探査機で撮影した写真からは、表面がクレーターにおおわれている様子が確認できます。
これらは、水星が出来た直後に多数の微惑星が衝突したためです。
微惑星とは宇宙のちり同士がぶつかった時に粘土のように強く押し付けたように合体して大きくなり、直径が数キロほどになったものを言います。
水星の内部にはかなり大きな鉄の核があります。
また、探査機の測定から水星の周囲には磁場があることがわかりました。
なぜ磁場があるのかは現在でもなぞということです。
水星のクレーターと地形
水星の表面には沢山のクレーターがあります。
その名前のほとんどは芸術家にちなんでいます。
松尾芭蕉や井原西鶴などの日本人の名前もあります。
ドビュッシーというクレーターの周囲には、隕石の衝突時に飛び散ったと思われる、放射状の白い筋が伸びています。
カロリス平原は直径1300Kmの地形で、巨大隕石が衝突したあとだと考えれれています。
ディスカバリー峡谷など長く続く崖のような地形は、水星が冷えて縮んだときの亀裂だと言われています。
水星の自転と公転
水星は、2回公転する間にちょうど3回自転しています。
このため2回公転するごとに、まったく同じ太陽との位置関係が繰り返されます。
これは太陽の重力による潮汐力(ちょうせきりょく)が水星の自転速度に影響したものと考えられています。
公転周期は88日。自転周期は58.65日です。
水星の探査
水星を訪れた探査機は1973年に打ち上げられ、通過しながら観測したマリナー10号以来ありませんでした。
太陽にちかく高温なためと、水星まで行ってそこに留まるには大量の燃料が必要だからです。
しかし2011年にはアメリカの探査機メッセンジャーが行きました。
2024年頃には日本とヨーロッパの探査機ベピ・コロンボが、水星の周りを回りながら詳しい観測をする予定です。
まとめ
水星は金星や火星などとは違って夜空を見上げるてみる事が出来ないのであまり親近感が無い星と個人的には思っています。
また太陽に一番近いということで生命もないだろうことが推測できると言うこともあるかもしれません。
太陽に近く水が一番想像できないのに”水”の星って不思議な名前ですね。