小学生の夏休みの自由研究の課題の手助けになればと考えてシリーズとして太陽系の惑星について難しくない形でお届けしていきたいと思います。
太陽系の惑星について(3)火星
シリーズの第三回目にお届けする惑星は、地球の外側を回っている火星です。
赤い光が血の色を連想させるため、災いの星と考えられていた時代もあった様です。
望遠鏡で見ると人工的な運河があるように見えたので、火星人がいるのではないかと期待されたこともありました。
火星の構造
火星の構造についてみてみましょう。
まず太陽系での火星の位置ですが太陽系4番目の惑星です。太陽からの距離は2.279億キロメートル地球の構造と同じく火星の中心には核(液体の鉄、ニッケル硫化鉄)がありその周りをマントルそのを外に地殻という大きく見て3層になっています。
大きさは地球の半分。
重さは9分の1ほどとなっています。
火星の姿
かつて望遠鏡で見つけたとされた運河は、火星探査機の調査で見間違いであったとわかりました。
実際の火星には巨大な山や谷、数々のクレーターがあります。
北極と南極には氷とドライアイスが混じった極冠(きょっかん)があり、季節によって大きさが変わります。
望遠鏡で地球から見える明暗の模様は、表面の色の違いによります。
火星が赤いのは、砂に含まれている錆びた鉄の為です。
火星の衛星
火星には、フォボスとダイモスという衛星があります。
どちらも直径数十Kmと小さく、形も球形ではありません。
フォボスの公転周期は火星の自転周期よりも短いため、火星上からみたフォボスは西から上って東に沈むように見えます。
火星の大気
火星の大気は、95%が二酸化炭素で、地球よりも金星の大気に似ています。
大気は地球よりも薄く、気圧は地球の7%しかありません。
けれども強い風が吹くこともあり、時には大きな砂嵐が発生します。
巻き上げられた砂が上空に漂う為、火星の空はピンク色に見えます。
火星にも台風のような雲が現れます。
火星の地形
火星で一番目立つのは、マリネス渓谷です。
地球でも見られるような地殻の裂け目だと考えられています。
火星全体で見ると、北半球には低地が、南半球には高地が多くこの2つは崖ではっきり分かれています。
なぜキレイに分かれているのかは分かっていません。
低地は岩や砂におおわれています。高地にはクレーターが沢山あります。
何かが流れ出たような跡がみられる、クレーターや火山も沢山あります。
火星の公転
地球の公転周期は約365日ですが、火星は約687日です。
約780日ごとに地球は火星のそばを追い越すようにして通ります。
これを”火星の接近”といいます。
火星の公転軌道はだ円形の為、接近がおこる場所によって、地球と火星の距離は1.7倍ほど差が出ます。
最も近いところで起きる接近を、大接近といいます。
大接近は15~16年ごとにおきます。
次の大接近は2018年に起きます。
まとめ
火星の表面は、他の惑星に比べると地球に似ているため生物がいるのではないかと期待されてきました。
現在の所、生物がいた証拠は見つかっていません。
その前段階として、生物にとって大事に水が大量にあったかどうか、関心が集まっています。
クレーターの周囲や崖の近くに、水が流れると出来る地形が見つかっています。
このため昔の火星は、もっと大気がこくて暖かく、湖や海があった可能性があるという事です。