小学生の夏休みの自由研究の課題の手助けになればと考えてシリーズとして太陽系の惑星について難しくない形でお届けしていきたいと思います。
太陽系の惑星について(2)金星
シリーズの第ニ回目にお届けする惑星は、地球と直径や重さがほぼ同じですが、まったく違う環境である金星について考えてみたいと思います。
夕方や明け方に肉眼でもはっきり見える星、それが金星です。
金星の構造
金星の構造についてみてみましょう。
まず太陽系での金星の位置ですが太陽系2番目の惑星です。
太陽からの距離は1.082億キロメートル地球の構造と同じく金星の中心には核(液体の鉄、ニッケル合金)がありその周りをマントルそのを外に地殻という大きく見て3層になっています。
大きさは先ほども述べた通りほぼ同じです。
金星の姿
金星の地形は海はありませんが、でこぼこした高地と平原があります。
山や山地もあり、長くうねった渓谷もあります。環状地と呼ばれる、金星独特の地形もあります。
これらの地形には、伝説や歴史上の人物にちなんだ様々な地名がつけられています。
金星の地形は、地球のとは違った出来方をしたと考えられています。
金星には、惑星が出来た直後から水が無かったためです。
また、大陸移動を起こすマントル対流も地球ほど活発ではありません。
金星の地形がどのようにできたのかは今後の調査を待たなければなりません。
金星の大気
金星の大気は96%が二酸化炭素で出来ていて、地球とは大きく異なります。二酸化炭素は重いので地表の気圧は地球の90倍もあります。地表の熱を逃がさないために気温も450℃、とても高温です。
金星の大気中にある、二酸化炭素、窒素、二酸化硫黄などが、太陽の光に反応し硫酸の雲を作っています。
金星の雲は太陽の光をよく反射するため、明るく輝いて見えます。
金星の地形
近世には様々な地形がります。
60%は平原です。数百Kmにも伸びた谷や溝がありますが、大規模な山脈を作るような広い地殻の運動はなく地球とだいぶ違うようです。
大陸と呼ばれる複雑な地形は、火山活動で出来ましたが、環状地は金星独特の地形で地下のマグマが盛り上がって出来たと考えられています。
金星の自転と公転
金星は、地球より太陽の近くを公転しています。
公転周期は約225日。
自転周期は243日で公転周期よりも長くなっていますが、なぜ現在の長さになっているかは現在分かっていません。
地球の場合は自転方向も公転方向も反時計回りですが金星は自転の回転方向と公転の回転方向が逆(自転:時計回り。公転:反時計回り)となっていて、大変珍しく太陽系の惑星では金星のみです。
まとめ
金星は大きさや重さが地球に似ているので双子星と呼ばれています。
しかし、金星のほうが太陽に近いため気温が高く大きな海が出来ませんでした。地球には海中に生命が誕生し大気中の二酸化炭素を大幅に減らすことが出来ましたが金星はそうならなかったので、灼熱の星となってしまいました。
他の星を見ることによってますま地球に生命が生まれた奇跡を感じずにはいられませんね。