生命保険の契約手続きをする際に、募集人の方に保障内容を設計してもらい
説明を受け契約手続きをすると思いますが、
実際の所、設計書を見せられてもわからないことが多いのではないかと思います。
必要以上の保障を付け無駄に保険料を支払うことの無いよう考え方について調べて
みました。
生命保険の保障の考え方
生命保険の保険金とは何かを考えてみましょう。
生命保険の保険金は被保険者に万が一のことがあった際に残された遺族が
生活に困らないために必要なお金を残すことが大切です。
もちろん残す金額が多ければ多いほど残された家族が楽に生活することが出来ます
が保険金額を大きくすればするほど掛け金が大きくなるので適正額を考えることが
必要です。
万が一の際に残された人に必要なお金
保険金の設定の考え方ですが、何を基準にしたら良いでしょうか。
・独身者の場合
被保険者による収入を生活費として生活している人がいないので、自分自身の
葬儀費用やその他の死後整理費用を最低限用意すれば良いでしょう。
200~300万円くらいで検討するのが一般的と言われています。
・既婚者(子供無し)
配偶者が働いている場合は、上記の独身者と同じ考え方と同様かそれより少し多い
くらいで検討すれば良いと思いますが、働いていない場合は配偶者が国民年金を
もらうまでの生活費(現在の生活費×0.5)を国民年金受給年齢から逆算した年数を
掛けた金額と葬儀代、お墓の購入費用を足した額を設定すれば良いと言われています。
・既婚者(子供有り)
配偶者は働いている場合であっても、子供の生活費が掛かってくるのでそれを検討する
必要があります。子供分の生活費を考える基準はその子供が大学を卒業し就職するまで
の期間を考えます。(複数人いる場合は末子が大学を卒業し就職するまでの期間)
(現在の生活費×0.7) さらに配偶者が国民年金を受給するまでの期間の生活費
(現在の生活費×0.5)と葬儀代、お墓の購入費用を加味し た額を設定すれば良いと
言われています。
保険金設定の際に勘案する事
・遺族年金
支給条件を満たしている被保険者で18歳未満の子供がいる場合、遺族年金が受給できます。
・住宅ローン
住宅ローンを契約する際、団体信用保険というものに加入する事になります。
これはローンの借主に万が一のことがあった場合、団体信用保険の保険金で
残りの残高を相殺し残された遺族にローンの負担が行かないものになっています。
なので住宅を購入しローン契約を行った際には、現在契約している死亡保険金を
見直すタイミングといわれています。(増額でなく減額)
最後に
保険契約において適性金額を設定することが、無駄な保険料を払わないですむ事に
なります。
無駄な支出を減らすということは、自由に使えるお金が増えるということになったり
またはその分を貯蓄に回したりと流動資産が増えることになります。
見直すことを面倒がらずに定期的に行うことが無駄を省く一番の方法になると
思います。